女医ママの悩み

女医ママの悩み

コロナ禍の悩み

コロナの感染拡大はとどまることを知らない印象ですが、皆さんどうお過ごしでしょうか。

思い返せばコロナの噂を聞き始めたのは一昨年の年末ですかね。

中国の方で流行っているウィルスがあるらしいと聞いた時は、それがまさかここまで全世界的に猛威を振るうことになるなんて思ってもみませんでした。

 

身近に感じたのは去年の3月ごろ。予定していた学会に渡航することができず、結構やばい感染症が流行ってるんだなぁくらいに考えていました。

緊急事態宣言になったときは驚きましたが、私の勤めていた病院は正常運転どころかむしろちょっと暇になったので、コロナが恐ろしいというよりも通常の日常を送れなくなったことに腹が立っていたような気がします。少しだけ、非日常に対してのドキドキもあったかもしれません。

夏ぐらいに妊娠が分かってからは、病院で働くことに少し怖さを感じるようになりました。ただ、相変わらず私の勤めていた病院にはコロナ患者はほとんど入院してこなかったので、基本的な手洗いマスクを心がけて仕事以外はほとんど出歩かないようにして日々を送っていました。

年末になってまたコロナが再燃し始めた頃、私の出産も間近となり産院では立ち会い出産が禁じられて、この時はだいぶコロナを恨みました。立ち会い出産どころか普段のお見舞いも禁止で、1週間まるまる誰とも会えず産前産後を過ごすことになります。

実際4月に出産した際にも面会制限は解除されず、寂しい入院生活でした。正直、出産後は毎日泣いていた気がします。お産は順調で息子も元気だったのですが、産後のメンタル不調も相まってひとりでいることが余計に辛く感じました。

 

そして今回の第5波。病院で働いている友人たちとはそれほど連絡をとっていませんが、私の病院にもコロナの入院患者が増えてきたようです。発熱外来もやっているそうで、貢献できないことが申し訳なく思います。

と同時に、私を介して息子がコロナになってしまうことは絶対に避けたいです。私自身はワクチンを打っていますが、息子はもちろん年齢が対象外なのでワクチンを出ていません。授乳中にワクチンを打ったため抗体は少し息子に移動しているかもしれませんが、それで充分なのかどうかは分かりません。

最近は子供たちの間でもコロナの感染が流行っているようですし、重症化する例もあるそうです。身の危険を感じます。

つい昨日、コロナに感染した妊婦さんが出血したものの搬送先が見つからず、自宅で出産して赤ちゃんが亡くなったというニュースをみました。こんな悲しいことが起こっていいのでしょうか?

私が妊婦生活を送っていた時は、通っている産院から、コロナになったらすぐ入院ですよ、と言われていました。その時はえーやだな、と思っていましたが、入院させてくれるなんて有難い病院だったのかもしれません。とはいえ、その時はその余裕があっただけで、現在はどうなっているか分かりませんが。

 

話は変わりますが、最近SNSでこの中に生まれた子供たちのIQが下がるのではないかといった文章も目にしました。

確かにこのコロナ禍で息子はほとんど外出できていません。年齢的にまだそこまで外出する歳ではありませんが、この環境が続けば息子の発達にとってあまり良くないのではないかと心配になります。

コロナ禍で生まれた子供たちの発達についての研究なんてないでしょうし、手探りながらもできることをやっていくしかないのですが、

ほとんど外に出る機会がない。親戚とですら一緒にご飯を食べれない。

会う人たちは全員マスクをしている。

そんな環境の中で正しい教育なんてあるのでしょうか。

 

息子の無邪気な笑顔を見ていると、今後どうしていったら良いのか分からなくなります。

親戚にも全然会わせてあげることができていません。

私と夫の両親、息子にとっての祖父母には何度か会っていますが、まだ会わせてあげたい人たちがたくさんいます。いろんな人たちに可愛がってもらって人懐っこい子に育ってもらいたいなぁと思うけれど、まだまだ無理そうです。

ワクチンが接種が始まったときには希望の光が見えてきた気がしましたが、ここにきてワクチンが行き渡ったとしても、変異株がある以上元の生活には戻れないのではないかという不安に苛まれています。

せめて息子が幼稚園に入る頃には、通常の生活が送れるようになっていると良いのですが、未来はどうなっているのでしょうか。